こんにちは 荒蒔です。
毎日の業務 お疲れ様です。
病院内では、針の事故は、常に起きています。
以前ブログで予防・対策をお伝えいたしました。
関連記事 看護師さんによる 針刺し事故の予防と対処方法 やってしまった!!針刺し事故!?原因と予防と対策
もし、万が一あなたが、針刺し事故を起こした場合、どうしたらいいと思いますか?
若干、対処方法と被る部分もあるかもしれませんが、
本日は、針刺し事故を起こした場合、どのような行動を取れば良いのか?
述べていきたいと思います。
もし、針刺し事故を起こしたときどうするの?
目次
針刺し事故忙しい時こそ整理整頓&焦らない!

看護師が針刺し事故を予防するには、焦らずに、整理整頓を行うことです。
特に、忙しい時こそ、整理整頓を心がけてください。
と言われましても・・・・忙しくてできないという方も、いるかもしれませんね。
忙しい時は、どうしても整理整頓を後回しにしまいがちです。
処置台の上がゴチャゴチャしていたり、トレーの上がゴミでいっぱいだったり。
そうすると、使用済みの針をどこに置いたのか、トレーの中に置いたのか、
床頭台の上に置いたのかわからなくなってしまいます。
使用済みの針は、速やかに針捨て容器に捨てるべきなのですが、
忙しいとそんなことは後回しにして、
とりあえずトレーの上に置いて置けばいいか?と思ってしまいます。
しかし、
その上から、ガーゼやら、点滴ルートの包装のゴミやらを
載せていくと、どうなるでしょうか?
トレーの上に使用済みの針を置いておいたことを忘れてしまって、
仕事がひと段落した時に、トレーのゴミを片付けようとして、
ゴミの下にある針でブスッと刺してしまうことがあります。
また、忙しい時に焦ってしまうと、
注意力がおろそかになってしまい、針刺しをする可能性があります。
また、周囲の人に針刺し事故を起こしてしまうかもしれません。
特に、手術室の器械出しの看護師さんは要注意です。
忙しい時に焦ると、医師に器械類を手渡す時、受け取る時に、
針刺し事故を起こしやすくなります。
そのため、忙しい時こそ深呼吸をして落ち着いて、
針刺し事故を起こさないようにしてください。
忙しい時には、整理整頓をすることと焦らないことが大切です。
もう一度確認!!針刺し事故を起こした時の対処法

看護師さんが針刺し事故を起こしてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
もう、習ったことがある看護師さんでも、もう一度確認しておきましょう。
針刺し事故を起こしてしまったら、まずは3つのことを行うようにしましょう。
針刺し事故の対処法1=まずは落ち着くこと
針刺し事故の対処法の1つ目は、落ち着くことです。
針刺し事故を起こしてしまった場合、
「どうしよう・・・」とパニックになると思います。
「どうしよう?ヤバイ、ヤバイ!HIV?私、HIVに感染しちゃうの?」
と1人でアタフタしてしまいますよね。
特に、新人看護師さんは、はじめてのことだらけで、大パニックになってしまいます。
針刺し事故を起こして、パニックになるのも分かりますが、まずは落ち着きましょう。
アタフタしていても、感染を防ぐことはできません。
針刺し事故を起こしたら、深呼吸をして、冷静に頭の中を切り替えて、
「どうしよう?」ではなく「これからどうすべきか?」という思考回路
に変えるように心がけましょう。
針刺し事故の対処法2=まずは、流水で洗い流す
針刺しをしてしまたら、急いで流水で洗い流しましょう。
針刺しをしてしまった部位は、おそらく指先だと思います。
石鹸と流水で、指先の傷口から血を絞り出すようにして手を洗いながら、
ウイルスを体外へ洗い流すようにしましょう。
ここで、しっかりと洗い流しておけば、もし患者さんが何らかの感染症を持っていても、
感染するリスクが低くなります。
針刺し事故の対処法3=看護師長にすぐに報告
針刺し事故を起こして、指先を洗い流したら、すぐに、看護師長に報告しましょう。
看護師長に報告して、医師を交えて、患者さんの感染症の有無や、
予防抗体の有無などを踏まえて、今後どうすべきなのかを早急に決める必要があります。
患者さんが、HIVであれば、
できるだけ早く、1~2時間以内に、予防を始めなければいけません。
患者がHBVの場合は、あなたのHBs抗原・抗体を検査して、
どちらも陰性なら、できるだけ早く、抗HBsヒト免疫グロブリンというものを、
投与しなければいけません。
針刺し事故を起こしてしまった場合は、時間との勝負になります。
すぐに流水で洗い流し、看護師長に速やかに報告することが、
針刺し事故での、感染の確率を下げることになります。
ですから、「あ、針刺ししちゃった。後で報告すれば良いか」と思わずに、
落ち着く→洗い流す→看護師長に報告する
この流れを、速やかに行うようにして、頭の中に常に入れておきましょう。
関連資料 針刺し対応マニュアル