こんにちは 荒蒔です。
毎日の業務 お疲れ様です。
皆さんは、『スタンダードプリコーション』て知っていますか?
感染症の有無にかかわらず、すべての患者様に、
適用する疾患非特異的な予防策のことを言います。
詳しく、解説していきます。
スタンダードプリコーション行う具体策とは?
目次
スタンダードプリコーション(標準予防策)の意味

これは、病院や介護施設などで、患者様と医療従事者を、
感染事故の危険から守るためにある、標準感染予防策のことです。
それは、2つあります。
ユニバーサルプリコーションとは
スクリーニング検査をして感染症が明らかとなった患者への対応 。
スタンダードプリコーションとは
スクリーニング検査により、明らかとなる感染症のにも関わらず、
未知の感染症に対しても、予防プランを演説するという意見です。
言いかえれば、
すべての患者の血液・汗をシャットアウト・ 体液(唾液・胸水・腹水・頭脳・嚢液・脊髄液 位置すべての体液)の みならず、分泌・排泄・傷のある皮膚・粘膜など
すべて感染源とみなし、予防策を行うということです。
感染対策の基本は、連鎖を断ち切るということ

感染性の基本には、
①感染させないこと ②感染しても発症させないこと
すなわち、感染制御であり、適切な予防と治療を行うことが必要です。
何を、あたりまえな事をと思いますが、
感染症は、いつ入り込むかわかりません。
そのためには、とても重要なことは?
①病原体を持ち込まない ②病原体を持ち出さない ③病原体を拡げないことが重要です。
しかし、現実問題としては、身近な問題として
捉えられていません。
スタンダードプリコーションの具体策

スタンダードプリコーションの具体策は、6つあります。
それぞれ、見ていきましょう。
1.患者様1人1人処置ごとの手洗い
明らかな感染症が無い場合でも、未知の感染症への対策として、
他の患者への、感染経路を断つ意味で有効であり、
同じ患者でも、他の部位への交差感染を予防するためには必要です。
2.使用したリネンや器材を適切に処理する
リネンや、使用器材の適切な廃棄や消毒・滅菌のことです。
患者の血液や体液・排泄物などで汚染されたリネンが、
自分の皮膚や衣類、あるいは他の患者に付着することで、
感染するのを防ぐための具体策です。
汚染されたリネンは、水溶性のランドリーバックなどに密封して、
80℃以上の温水で、10分以上洗浄する必要があります。
しかし手間や人件費、リネン類の消耗などを考慮してか、
最近では、使い捨てに、置き換わってきています。
器材についても、一部のものは使用後に、
適切な洗浄・消毒・滅菌処理がなされるが、
可能な限り使い捨てを使用しているところが多いです。
3.環境の整備
病室・洗面所・トイレ・浴室・処置室・汚物処理室などの、清掃だけではありません。
清掃しやすいように、整頓すること、患者のベッドサイドで、
使用する機器や、コード類も常に、整理し使用後は、清掃することを意味します。
また、床は、汚染環境として捉え、清潔な物品等は、
床から20㎝以上高い場所へ置く、
床や壁に触れた手で患者の処置を行わない、なども具体策となります。
4.鋭利な器材などは適切に取り扱う
これはいわゆる針刺し事故や、
メスなどの鋭利な刃物での、負傷による、感染を防ぐために必要となります。
スタンダードプリコーションの中には、
リキャップの禁止も、含まれていますので、注意しましょう。
5.必要な場合は患者の隔離
明らかな、感染症はありません。
感染防止に対して、
協力が望めない、患者様の方は、対応として考えられるます。
例えば、認知症により、排泄がコントロールできず、
排泄物で、部屋全体を汚染してしまう場合などは、
他の患者への、感染予防の意味で個室を、考えてもいいと思います。
6.患者の体液に触れる可能性がある場合は、手袋・マスク・ゴーグルなどを着用する
患者様から看護師(医療者)への、感染する恐れがあります。
眼の涙腺からの感染で、劇症肝炎を起こすという事故もあるくらい、
医療者側の、ほんの小さな入口からも、感染は起こるのです。
手袋・マスク・ゴーグルなどを着用しましょう。
また、必要に応じてフェイスシールドや、
防水ガウンなどを着用するのも、オススメします。
いかがでしたか?
正しい知識を持って、感染性予防を行いましょう。
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