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こんにちは 荒蒔です。

毎日の業務 お疲れ様です。

牡蠣鍋はたまりませんね。それに、ビールがあれば最高です(笑)

以前私のブログで、牡蠣とノロウイルスの関係性について書きました。

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ここ最近、厚生労働省が、

「ノロウイルス・食中毒予防対策について」

発表いたしました。

どうして、このような事を発表してのかというと、

2000年くらいまで、発生件数も患者数も、かなり多かった、

サルモネラ属菌や、腸炎ビブリオ、一時は複数の死人まで出した、

腸管出血性大腸菌などの細菌によるこれらの食中毒は、このところ減少しております。

しかし、ノロウイルスは一向に減りません。

そこで本日は、その理由について、お話していきたいと思います。

少し、おさらいしておきましょう。

食中毒の原因は、大きく分けて、

細菌(サルモネラなど)

ウイルス(ノロウイルスなど)

寄生虫(アニサキスなど)

のこの3つがあり、

食中毒の予防は、

「つけない」

「ふやさない」

「やっつける」

の3原則です。

これを踏まえて、それぞれ、理由を述べていきたいと思います。

ノロウイルスは伝染病と考えるべき!?

ノロウイルスは死なない!「つけない」

「ノロウイルス ふやさない」の画像検索結果

ノロウイルスは、ウイルスなので、細菌を対象とした三原則が必ずしも有効とは限りません。

ノロウイルスは、厳密にいうと「生き物」ではないので基本的には「死なない」のです。

ただ、それなりの条件で、活性化を未然に防ぐことができますが、

結果的にかなりヤッカイものです。

細菌の場合は他の食品につけない、

あるいは人は、調理人や食事する人につけないというのが原則です。

ウイルスの場合も、もちろんそれも重要だが、さらに加えて、

ドアノブや洋服などにも、つけないように気をつけなければいけません。

細菌類はドアノブや洋服など「水分のほとんどないところ」に付着した場合には、

一定時間が経過すると死んでしまうことが多いです。

しかし、ウイルスはその場合でも不活化はせずに存在しています。

ヒトがそれらに触れると、ヒトに移動し、ヒトの細胞の中で活性化して、

増殖し、食中毒を発生させます。

ノロウイルスの場合は、「つけない」という注意を、

細菌よりも、はるかに厳密に、考えなければいけません。

ノロウイルスはごくごく微量で発症する「ふやさない」

「冷蔵庫で保存」の画像検索結果

ノロウイルスの場合は、細菌のようにいたずらに増えたりはしません。

肉や魚や野菜の中で、増殖したりはしないよに注意しましょう。

現時点では、ノロウイルスは「ヒトの細胞」の中でしか、

増殖はしないと考えられております。ノロウイルスが付着した食品を、

常温に放置しておいたからといって、どんどん増えることはありません。

そのためノロウイルスの場合、「ふやさない」にはそれほど気を遣う必要はありません。

しかし、油断してはいけません。

ノロウイルスは多くの細菌類とは異なり、ごく少数で食中毒を発生します。

たったの18個で、食中毒を起こしたという報告もあります。

腸炎ビブリオやボツリヌスなどでは、発症菌数が10万個程度といわれているので、

それと比べると数量で、食中毒になる方が危険です。

また、いったんヒトの体内に入ると急激に増殖するので、危険度はさらに増します。

陶器の上でも生きており、アルコール消毒も効かない「やっつける」

「アルコール消毒 殺菌」の画像検索結果

ノロウイルスの場合は、細菌類とはかなり対応が異なります。

多くの食中毒菌では、高温にする(加熱)か低温にする、

(凍結)かで「やっつける」ことが基本です。

ノロウイルスは冷凍に対する耐性があるので、その方法が有効ではありません。

また、加熱も85度~90度で90秒以上と、しっかりとした加熱が必要になります。

さらには、ノロウイルスは水分をなくしても「やっつける」ことができないので、

カーペットや、ステンレススチールや陶器などの上でも、長期間生存しています。

もうひとつ、アルコールに強いという特性を持っております。

多くの細菌類にはアルコール消毒が有効ですが、

ノロウイルスは、アルコール消毒が効かないので、次亜塩素酸水などによる消毒が必要です。

これは普通の家庭に、常備してあるものではないので、

一般家庭でノロウイルスの食中毒が発生すると、家族全員が感染することになりやすいです。

ノロウイルスは「伝染病」なのでは?

「食中毒」と聞くと、多くの人は食べ物に気をつけますよね。

もちろん重要なことなのですが、ノロウイルスの場合は食べ物に気をつけるだけではなく、

人や人が排出した物(おう吐物や糞便など)

あるいは人が触った物(トイレのタオルやドアノブなど)

にも、気をつけなければいけません。

ノロウイルスは食べ物を原因とする「食中毒」ではなく、

人から人へと移る感染症、つまり、「伝染病」であると認識して、

対応策をとるほうが、いいと思われます。

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