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こんにちは 荒蒔です。

毎日の業務・お仕事お疲れさまです。

本日は、『診療材料費削減』をどのようにして、

進めていけばよいかについて、お話したいと思います。

ここでいう診療具材料とは、治療のプロセスで支出される、

医薬品以外の医療用物品の事です。

例を挙げると、人工関節のインプラント、冠動脈ステント、注射器、ドレープ等々です。

管理会計的には、変化費に該当し、急性期病院など、

診療原材料費が大きくなる病院では、優先して取り組むべき領域です。

それでは、解説します。

診療具材費の削減活動は大きく、

「分析」

「戦略」

「実行」

の3つに分かれます。

分析

①パレート分析で、必要経費削減に取り組む領域の優先順位をつけます。

また、真っ先に、購買データをもとにパレート分析を行いましょう。

パレート分析とは、構成要素を大きい順に並べた棒グラフと、

それらの累積量(全体に対する百分率)を示す折れ線グラフを組み合わせることで、

上位の一部要素が全体にどのくらい貢献しているかをみる分析方法です。

領域別に買い物代金と購買数量を算出し、購入金額の降順に優先順位をつけます。

「パレート分析 説明 医療」の画像検索結果

 

最初に「この購入代金と、他領域で買い物価格の高い個別品目」の優先順位を高くして、

支出削減に取り組むという事になります。

②同種同効品を片付けする

続いて、領域別に綿密に分析し、同種同効品を整理ます。

A病院が購入している、循環器領域診療具材のうち、例を挙げると、

冠動脈ステントは、4社から5品目買い物しています。

これらは、一通り同じ目的で使用されるものです。

加えて、無数にある診療原材料を、領域別・用法別に分類するためには、

基本的な情報・顧客・製品・社員等のデーターが必要になります。

直近で、数社からデータベースが用意されていますので、それを応用しましょう。

コスト削減活動は、必要な情報を分析できるスキルが必要で、

不足なく支度するところから始まります。

③市場金額を理解する 

診療原材料は、かなりクローズドな取引となる性質があり、市場価格競争や、

ボリュームディスカウントがあまり働きしていません。

これは診療具材に専門品も多く、市場の価格情報を、

病院が手に入れるのは、困難である事が原因です。

反対にプロは、その実態を前提として見積値段を出しますので、

アドバイザーを応用して、適正な市場値段を理解する事は交渉の大きな武器になります。

いくつかの業者の予算を、比較可能な、サイトもあります。

業者から、

「あなたの病院だけには、特別価格で納品します」

と甘い会話を言われても、そもそも市場平均金額から、

かなり高く離れているので、注意いたしましょう。

また、市場価格を把握できればコスト削減ポテンシャルも算出できますので、

交渉の効率・成功率も上がります。

『戦略』

①医師・看護師と院内調整を行い、作戦を立てる

特に、購買部などの事務スタッフが、このステップを踏まずに、

ディーラーやメーカーに、交渉を持ち掛けても、失敗する可能性が高くなります。

なぜなら、診療材料を、実際に使用する現場の医師や看護師と、

業者が裏で手を握っていれば、業者は交渉に応じる必要がないからです。

まず医師・看護師と院内調整を行い、コスト削減の目的、対象の品目、進め方について同意

を得ましょう。なお、普段から密室で業者の営業を受けないよう、

多くの医師・看護師に、情報を伝達することが大切です。

 

②標準化・メーカー切り替えが可能か

診療材料費削減では、「標準化・メーカーの切り替えが可能か」の視点が重要です。

例えば、上記A病院の冠動脈ステント領域では、現在最もシェアの高いW社と、

A製品に集約できないかどうか、もしくは他社で、もっと市場価格が安い製品があれば、

そのシェアを増やすことができないか、が院内調整の際のポイントになります。

具体的戦略の院内同意がとれたら、実行に移しましょう。

『実行』

①役割を明確にして業者と交渉する

よく病院スタッフに、「業者と交渉する時は役者になってください」と言います。

チームメンバーが各役割を演じて、交渉が有利な雰囲気を作っていくのです。

大まかなおススメ役割分担は、院長や事務長などの経営層は、完全悪役に徹して、

業者にプレッシャーをかける立場、

購買部担当者や現場のリーダー(診療部長や看護部長)は、

業者と近いので、協力を求める立場をとるのが良いでしょう。

②メーカーに価格決定権があることを認識する

多くの病院は地元の卸売業者(ディーラー)を通して、診療材料を購入していますが、

一般的にディーラーは、薄利多売であり、価格交渉に応じることは難しいことを、

認識しましょう。価格決定権は販売元であるメーカーにあります。

ディーラーは、病院側の味方になってもらい、代替品の提案などで、

コスト削減の協力をしてもらいましょう。

コスト削減には、やはり

『何が必要で、何が必要ではないか』

分析することが大切ですが、あなたの病院でも、この方法を試してみたはいかかでしょうか。