こんにちは、荒蒔です。
毎日の業務・お仕事、お疲れさまです。
さぁ『キャリアアップに必要な4つの資格~認定看護師編~』
を本日は、お送りいたします。
新人の看護師さん・または看護師を目指している方は、
頑張って下さい。よろしくお願いいたします。
医療の高度化と専門分化は、一種の医療問題となっています。
高度化も、専門分化も、「進化」には違いないので「良いこと」なのですが、
あまりに高度化、専門分化しすぎて、悪い影響をあたえている指摘もあります。
例えば、臓器別の専門分化が進み、専門外の病気や複数の病気を持つ高齢者の増加に、
対応できない、弊害が目立ってきたと指摘しております。
こうした事態に対応するのが、認定看護師です。
認定看護師の資格を取得するには、
1)5年以上の実践経験
2)615時間以上の認定看護師教育を修了
の2条件をクリアした看護師が、認定看護師認定審査に合格いたします。
認定看護師の3つの役割と21の看護分野
認定看護師の役割は次の3つですので、覚えておいて下さい。
1.専門的な治療や看護が必要な患者・家族に、
専門知識に基づいた看護を提供する
2.他の看護師の手本になり指導する
3.看護の現場で他の看護師の相談に乗り、改善策を導き出す支援をする
認定看護師の看護分野は21あります。
① 感染管理、② 糖尿病、③ 乳がん、④ 皮膚・排泄ケア、⑤ 認知症、⑥ 小児救急、
⑦ 緩和ケア、⑧ 摂食・嚥下障害、⑨ 慢性心不全、⑩ がん化学療法、
⑪ 脳卒中リハビリテーション、⑫ 慢性呼吸器疾患、⑬ 集中ケア、⑭ 訪問看護、⑮ 透析、
⑯ 救急、⑰ 手術、⑱ がん放射線療法、⑲ がん性疼痛、⑳ 新生児集中ケア、㉑ 不妊症
特徴的なのは、高齢者看護の分野が多いことです。
④ 皮膚・排泄ケア⑤ 認知症⑥ 小児救急⑦ 緩和ケア⑧ 摂食・嚥下障害⑭ 訪問看護
は、そのものずばり高齢者向けです。
また、② 糖尿病⑨ 慢性心不全⑫ 慢性呼吸器疾患⑮ 透析⑲ がん性疼痛
の対象となる、患者の多くは高齢者です。
それ以外でも、① 感染管理は肺炎も含みます。
認定看護師を目指す方が気になるのは、615時間以上の認定看護師教育ですよね。
こちら、サイトの下の方に、『認定看護師教育基準カリキュラムについて』
載っていますので、よかったら見て下さい。
⇒認定看護師教育基準カリキュラムについて
単純計算で、1日6時間の学習でも、100日以上必要となるわけで、
その期間、職場を離れなければなりません。長い道のりですよね。
つまりこの資格の取得には、学習のハードルに加えて、職場の理解を得るという
ハードルも存在するのです。
どのような勉強をするのか、例として、⑲がん性疼痛のカリキュラムを見てみましょう。
がん性疼痛認定看護師カリキュラムの目的
1. 水準の高い看護を実践する能力を育成する
2. 他の看護職に指導・相談ができる能力を育成する
3. がん性疼痛患者の身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな状態を、
総合的に判断し、ケアの計画、実施ができる
がん性疼痛認定看護師に期待される能力
1. 使用する薬剤と薬理作用について理解して、使用と効果の評価ができる
2. 患者・家族のセルフケア能力を高め、生活の質を向上させる
3. 患者・家族の権利擁護、自己決定の尊重
4. 病院の組織と医療サービスの理解、多職種との協働を図る
5. 看護の実践を通して役割モデルを示し、他の看護職の指導・相談ができる
専門性を高めるとともに、一般の看護師の見本、手本、指導者になることを、
目指していることが分かります。
認定看護師さんは、高齢者看護分野が多く、実務をしながら、勉強も両方しなくては
いけないので、大変だと思いますが、諦めないで頑張って下さい。
影ながら、応援しております。
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